中絶

女の子
先生は中絶することに対してどう思いますか?
院長
出来ることなら、しないに越したことはありません。但し、不幸にして望まない妊娠をし、それによって進路の変更等(学業中断など)で人生設計が壊されるようなケースでは止むを得ない場合もあると考えます。また余りにも若く、経済的、社会的に自立できていない場合も、先ず自分が成長して産める状況をつくるまでは中絶も仕方無いかも知れません。ですから絶対にそうならないように自分で自分を守ることが大切です。ところで皆さんは、セックスのとき、コンドームはいつ装着したらよいと思いますか?答えは最初から、です。男性は性的に興奮すると、ペニスの先端からカウパー腺液と呼ばれる透明な液体を分泌します。精子はこの中にもいるので、射精直前になってコンドームを装着しても避妊にはなりません。避妊は、女性が自分を守り、自分が望む妊娠、出産をするためにも非常に重要なことです。




女の子
中絶は何回までできるの?
院長
現在は医療技術の進歩で、熟練した医師が手術する場合、子宮への負担や感染症のリスクも少なくなり、比較的安全な手術といえるようになりました。ですから、順調に行なわれた場合、手術後の養生(安静など)をきちんとすれば、身体的にはさほど問題はなく、何回までということはありません。むしろ、中絶によって受ける精神的負担の方が心配です。とは言え、先ほども書いたように、出来ることなら1回もしない方が良いことは間違いありません。




女の子
中絶にはどのくらいお金がかかるの?
院長
3ヶ月までは9〜10万円位、4ヶ月過ぎると入院が必要となり、費用も30万円以上かかります。




女の子
もし妊娠しちゃって中絶したいときに親にどうしてもいえない場合どうすればいいの?
院長
中絶手術は比較的安全な手術であると言いましたが、医療の現場では時として予測のできない事故が起ることがあります。人工妊娠中絶の手術でも例外ではなく、大出血、細菌感染、麻酔による呼吸停止や心停止、窒息やショック等々非常に稀ですが、現実には起こりうることです。未成年の皆さんにはできれば親御さんの同意が必要なので、話しにくいことはわかりますが、是非親御さんに相談してください。どうしてもそれができなければ、信頼できる年長者(姉、養護の先生など)に相談してみましょう。